2020年8月20日木曜日

361ワイドボックス再考

 J2では361、442などが基本的なフォーメーションとして使われている。

これに対抗するものとして361ワイドボックスをもう一度考えてみる。


____FW____

SH______SH

__CH__CH__

SB______SB

_CB_CB_CB_


3バック、1トップは361と同じ。

中盤の構成を中央重視のボックスからサイド重視のワイドボックスに変更。

FWSHCHの5人が攻撃、SBCBの5人が守備。

361に対しては中央の3トップに3バックが対応、WBをSHCHSBで囲んで奪う。

攻撃時はFWSHのワイドの3トップで3バックに1対1で当たる。

3バックは1CB+2SBになるしかないので中間に大きなスペースができるのでCHが走り込むことができる。

中盤がサイド重視なのでサイドチェンジもしやすい。

CHの上がり下がりでSHとの4人ライン、SBとの4人ラインを構築できるので中盤での4人ラインを前目、後ろ目で作ることができる。

SHSBが中に入れば中央に大きなボックスを作ることで中央の制圧力が大きくなる。

CHが上がっている時はSBが中央を締めてボランチを兼ねる。


442相手だと2トップを3バックで止め、中盤はSHを囲んで奪う。もしくはSBへSHが上がることで3トップにしてSBの攻撃参加を抑制しCHとSBの4人で中盤1対1でマッチアップする。


361は中央がボックスでサイドがWB1人のみ。3バックが1CB+2SBになりやすく最終ラインにスペースができやすい。1トップなのでサイドの守備に関してかなり弱い。サイドにボールを置いてせめることでゴール前が空きやすい。

361ワイドボックスは中盤2列化かつサイドに2人いることで3トップ化、5バック化を両立できる。またSHSBがそのまま下がるだけで541を形成できる。ディフェンシブサードでは541、ミドルサードでは361ワイドボックス、アタッキングサードでは343ボックスを形成できる。

ポゼッション時は3バック+SBでボールを回してSHCHへとつなぐ。CHの前後にスペースがあるのでそのスペースを使ったムーブを含めることで相手の守備を引き付けて裏を取ることができる。CHが下がって引き付けつつ、残ったCHが前のスペースへ出て受けたり、FWが下がって受けたりできる。攻撃時はCHの上がりも重要になるので中盤でボールを奪った後はCHも含めて攻撃する。


433に対しては前後に分かれて5バック3トップの形で対応していく。ここではCHが上がってSHを下げて433の中盤の両脇にSHがポジションを取ってCBからのパスを受ける。

守備時はCHが下がってSHを上げて相手のSBを抑えつつCHで中盤をケアする。

攻撃時と守備時でSHとCHの上がり下がりがあるが、守備時は人数を+1することと、相手のポジションに合わせたブロックを作る事。攻撃時にはー1でも人数を一点に集めて局所的に+1を作り出して突破することを考える。

433は中盤が中央だけでサイドがいない分、WGとSBによって攻守にケアしている。こちらは5バックでWGのケア、CHの上がりで2CBにFW+2CHの局所的+1を形成して中央突破を狙う。その為にSHをサイドにおいて中盤の人数差の回避とSBをサイドにピン止めしておく。

433の3トップに対して5バックでCBが余るので、CBからSHへの供給とサイドチェンジはしやすいはず。

433側も守備時はWGを下げて1トップの4141にシステムを変えるかもしれない。

その場合はアンカー脇のスペースが大きいのでCHが下がって相手のIHを釣り出して、裏のアンカー脇にSHがスライドして受けに入る。そのまま中央攻撃で2CBに対してFW+SHで1対1で仕掛ける。

サイド重視の陣形は2CBのことが多いので中央攻撃に弱さがある。しかし361ワイドボックスだと3バックで中央の守備を維持しつつSHSBでサイドを攻守に維持、2CHが中央を維持するので守備的な不安はなくなる。攻撃面では1トップなのでやや弱さがあるが中盤の押し上げによってサイド攻撃、中央攻撃ともに可能。スペースがあるのでSHが中に入った中央3トップの形での攻撃は2CBに対して有効。SHをワイドにおいてCHの上がりで中央3トップにした場合は5バック相手にも有効。

532の相手は5バックで中央を32ボックスで制圧する形だが、3バックで2トップを抑え、SBが3センターのワイドを突き、SHがSBを抑え込んでCHとFWが3CBに1対1を仕掛ける攻撃ができる。

361ワイドボックスは541のを中盤厚めに再調整した感じなので相手がポゼッションの場合には541でカウンター狙いは十分にありえる。

ポゼッション相手でも中盤6枚のプレッシャーの厚みや3トップ化によるプレスからのショートカウンターと現代サッカースタイルも十分にこなせるはず。

361だとボールを逃がしどころがWBのみで孤立しやすい上にCBが広がってしまい中央が異常に薄くなる可能性があるので3バック+SBのスタイルは3CBを維持できる。

SBはボランチ役も兼ねるので守備型が使える。CHは攻守に動けるタイプ、SHは攻撃型で機動性があり動いて受けることができると良い。SHCHは攻撃に必須で中心的存在になるので重要。



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