2018年3月1日木曜日

現在の問題点

現状の3421、4231の問題点と対処。

共通問題として1トップで決定力に欠ける。攻撃時にPA内に3人いないと決定力に欠ける。ポジション的には川又、アダイウトン、中村の3人だが、中村はPA内に入らない&入っても決定力に欠ける。

1トップの弊害は守備にも表れる。点としてのみの守備になり左右のスペースに対して効果がない。2トップ以上であれば線として機能して横幅に対して効果が出る。

2トップに早めに移行することは攻撃面だけではなく守備面でも有利になる。小川、中野以外の現在のメンバーでも2トップの布陣に変更して守備面の再構築も行うべき。

2トップのフォーメーションを採用すると中盤が少なくなる。3バックを維持するか、それとも4バックにするか。3バックの弱点はサイド。WB一人を下げて5バック化すれば中盤の優位性は無くなる。それなら4バックで最初から1人増やす代わりに5バック化を避けるという感が方もある。3バックかつWBを下げないようにWBの後ろにケアするポジションを作るという考えもある。3322で3ボランチ+WBであれば、中央を3バック+3ボランチで防ぎ、サイドはWB+DHで防ぐ。4バックであれば442か。

攻撃面ではPA内に3人、PA外の包囲に4人以上、守備に3人以上という形が安定する。守備にCB2人の場合はスペースが広すぎてケアしきれない。PA内3人は決定力が高ければ2人、低ければ3人必要になる。PA外では両サイドに1人ずつ+正面に2~3人。

攻撃で3トップを作る場合は相手のSBを上げさせないということが一つ。SBが下がることでこちらのSBがボールを持つことが出来る。ウイングはSBを下げさせるが1トップと同じなのでPA内にMFが入り込んでこないと孤立したままになってしまう。3トップの場合は横に攻めるので守備ラインが無効化されて攻撃しやすい面もある。逆サイドのウイングがPA内に入って2トップに移行することで決定力は上がる。3トップの場合、中盤や守備ラインの人数が少なくなるので、より守備的な選手を置かなければならない。磐田では守備的選手が少ないので2トップまでの方が無難かもしれない。

磐田の選手層を考えると、キッカーや2列目が多いので、MFを軸とした攻撃的な布陣が生かせるかもしれない。しかし守備に強い選手が少ないという点が問題として大きく残る。少ない守備的選手だけでは守り切れない。攻撃的選手が多いので、布陣自体は守備的にして置き、攻撃時はトランジッションしていく、という流れになるかもしれない。

攻撃タイプは中村、田口などパサー、キッカータイプ、アダイウトン、ギレルメ、小川などのドリブラー、山田、松浦などのストライカーと複数タイプが揃っているので、どこでどのように使うのかが問題。4バックの2ワイドの場合、外に人数がいるのでドリブラータイプは重複して使えない。3バックの1ワイドならばスペースがあるのでドリブラーが活きる。相手の布陣によっても相手が2ワイドならドリブラーが活躍できない場合もある。2ワイドだとSHが押しこんでWBが下がって5バックになり、相手のSBがクロスを上げられるようになる。中央に人数をかける場合はサイドの空いたスペースを生かす形でドリブラーを使うなど、工夫が必要になる。442ボックスでSBがギレルメ、OHにアダイウトンの場合、サイドには広いスペースがあるので、ギレルメの上がりで攻めるか、OHのアダイウトンがサイドに開いて上がるか、という2択での使い方が出来る。これが2ワイドの4231だとSBのギレルメが上がってもアダイウトンと被ってしまう。ギレルメは中村のいない中央にカットインしてくることもあり得る。パサー、キッカータイプは3列目に必要だが、3列目には守備力も必要になる。むしろ守備力があったうえでのパサー、キッカーであった方が良い。ストライカーは2列目としてPA内で活躍できるOHで起用できるし、SHとしてワイドからPA内に入る攻撃なども考えられる。

ドリブラーはスペースと人数に依存するので使うポイントが難しい。守備ラインを崩したり、守備の偏りを作ってスぺースを作るなど、味方が攻撃しやすいように誘導するのが良いかもしれない。カウンターで大きなスペースがある場合に生きるかもしれない。ポゼッション時に使おうとしても相手は守備ラインを構築しているので、突破はむずかしく、崩しがメインになるだろう。カウンター時に逆サイドのSBのドリブルで上がってからのクロスは使えるだろう。ドリブルでなくても走力があるので、攻撃時には逆サイドを一気に上がってからのフィニッシュなどもある。DH、CB、SBの得点は逆サイドのスペースを使った上がりからファーでのフィニッシュが有効。もしくは空いた中盤センターからのミドルシュートなど。サイドをメインに戦った場合は逆サイド、センターが空きやすくなる。

アダイウトンとギレルメを同じサイドで使う場合はかなり考えないと難しくなる。442でもボックスでないと使えない。4バック2ワイドでは同時に使うのは難しい。おなじドリブラータイプを同じサイドに置いて使うといっても、相手の戦術や布陣にも依存する。かなり難し条件になってくる。

DF、MF、FWを見ると、DF:9、MF:15、FW:4とMF偏重でバランスが悪い。DFは守備的MF兼任の部分もある。つまり攻撃的MF偏重過ぎる。物凄くバランスが悪い。もう少しDF、守備的MFの数を増やす必要がある。もちろんFWも2トップにするならもう少し変えるべき。OMFが多過ぎて守備出来ない中盤じゃ意味がない。もう少し比率を変えないと厳しい。OMF、それもキッカーパサー重視じゃ守備も攻撃も中途半端過ぎる。1人で守備が出来ない。1人で得点できない。これじゃ大差で負けるのもよくわかる。


現在の布陣を詳しく分析すると

____川又____
__アダ__中村__
ギレ山田__ムサ櫻内
_森下_大井_高橋_

DFは5人で3バック+WBでWBに攻撃もできるタイプを入れている。4バックの場合は櫻内が抜ける。ギレルメと新里の加入でDFは増えた。右サイドを守備的にして、左サイドを攻撃的にしている。
攻撃は川又、アダイウトン、ギレルメ。中盤のリンクに山田、中村、守備に以下5人と考えると、左からの攻撃でアダイウトン、ギレルメのドリブルによるサイド攻撃と川又のフィニッシュのみ。3人で左サイドから攻めて中央でフィニッシュ。この形以外にほぼ攻める形がない。アダイウトンとギレルメが左スペースを使うが狭い。ギレルメはサイドの直線とハーフゾーンからセンターへの斜めのカットインもしてくる。アダイウトンがどこに動いてもギレルメの邪魔になる。ギレルメが攻撃に出るとボランチの山田がその裏をケアする必要があるが余りしないようなので森下のケアする範囲が広がってしまう。DFを多めにした割に守備できなかった。ギレルメと櫻内がSHの押しこみで5バックになったために両サイドにスペースが出来て中盤ボックスもそれを潰しに横スライドしなかった。このためにSBやボランチが自由にボールを持つことが出来てクロスを上げやすかった。

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