2017年10月22日日曜日

3331

現在の3421の変形として、3331にしてみる。
3421の問題点として相手のサイド攻撃への対応がある。
中央ボックス+3バックで中央は堅いが中央に集まり過ぎているのでサイドに問題点が残る。

3331は3バック、WB+1ボランチ、3シャドー、1トップからなる。
現在の3421のWボランチから川辺が一つ上がって3シャドーになる。
4231との違いはサイドの連携が高いこと。
4231だと両ワイドが孤立する。
3331はWBと3シャドーの左右が近いのでサイドの連携で2対1を作りやすい。
また3シャドーは相手のWボランチへのプレッシャーが高く、SHへのパスコースを消しやすい。
中央は3バック、1ボランチ、3シャドーで前後3人の壁を置く。
3シャドーがスクリーンになって、1ボランチが抜けて来た場所をケアする。
3バックとGKの関係に近い。
2列目が中央に3人密集、3列目がWB+1ボランチでワイドと中央のケア。
3シャドーで中央の人数とワイドのケアを両立させる。
前からの守備で抑えたい、かつ孤立を避けたい、さらに今までのように中央を抜かれたくない、という条件を解決する布陣だ。
狙われるのはサイドから1ボランチの脇のスペース。
バイタルのケアを1ボランチでやることになるが、3シャドーが中盤の前方で警戒しているので縦のパスは入りにくい。
ワイドからバイタルへの斜めのカットインやパスは3シャドーの左右とWBの中への絞りで対応する。
3421を基本として4231に変化するより3331になる方がすばやく、かつ基本の3421に戻ることもすぐにできる。
大きなシステム変更ではなく、3421を基本とした変形によって対処する方が良い。
4231でサイドに2人おいて前からサイドを守備したいというのはあるが、3人かつワイドで孤立して連携できない。
4バックだとスペースがないが下がり過ぎ、3バックだとWB一人で前のスペースを抑えられない。
問題点はサイドの1人に近い場所かつ、前の方でサイドを押さえたいということ。
3421でWBに近いのはWボランチだが、位置が良くない。
宮崎が孤立しないようにアダイウトンが斜め前の近い場所にいることでサイドを孤立させずに連携して壁を維持できる。
攻撃面では川辺を一つ前で使うことができる。
本来は4231でも3シャドーであればこれに近い感覚なのだが、名波は2列目をワイドに使いたがるので結局ワイドが孤立し、トップ下も孤立して守備としてはスカスカになっている。
ワイドにいることで相手のSBを抑えやすいが、味方のSBとは離れているので連携も取れない。
4231をワイドで使う場合、2列目3人とトップは孤立した状態なのでこの4人は1対1で絶対に負けないだけの体格と技術がなければならない。
今の磐田にそれだけの選手はいない。
またワイドを攻撃に使うと相手の守備ラインが下がってスペースが消される。
スペースを消すことは自分達の攻撃が得点にならない可能性が高くなる。

ワイドを使いたいというのは攻撃面で相手の守備を横の幅に広げて横のギャップを使ってパスを前に通したいということ。
また、同じ理由で相手のワイドを押さえておきたいということ。
しかしワイドに複数おいてしまうと中央の守備が薄くなる。
この問題は3バック+WBと同じで、中央を3人で守りつつ、WBを左右CBがケアするというスタイル。
同じように3シャドーの左右がWBを前でケアすることで、WBの孤立を防ぐ。


密集型の布陣はジャンケンのグーと一緒で包囲型のパーと相性が悪い。
両サイドを広く使ってくる相手にはサイドチェンジさせないように中央でしっかり分断すること。
長いパスを出させない、受けさせないこと。
しかしそのために前からプレスしてチェイスするとポジションがずれて中央にスペースが出来るのでそこを狙われる。
中央3人は1人がサイドに外れても2人残るので最低限の抑えは効く。
これが2人だと1人がサイドにでると1人だけになるので抑えられない。



どうしてもワイドに置きたいのなら、
3バック+WBと同じように3ボランチ+ウイングの形で3232で置く。
完全な包囲型の布陣になる。
中央は3人ラインを2重にする。
サイドはWBとウイングで縦の関係を構築できる。
FWはウイングだけで中央は置かない。サイド攻撃でウイングが縦深に攻撃し、
中央の3人がそれを追いかけて前進、ウイングのマイナスのクロスから中央3人がフィニッシュする。
3人はフラットで縦パスを入れさせない。
その状態のまま前進する。
3バックから3ボランチへのパスが通らない場合はWBを経由する。
WBは外から攻めるならウイングへと縦にパスをつなぐ。
中央から攻めるなら3ボランチへとつなぐ。

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