何故なら合理性よりもカジュアルなサポーター層からすると「何をやっているのかがハッキリわかる」=「自分が理解できる」ということが重要の様だ
ジュビロが何をやっているのかわからない、という声があるのもそうだし、ロングボール蹴るな、というのもそうだ
サッカーは22人で埋めきる事の出来ない広い面積のピッチで戦うゲームである
最初は全体に均等に並べることを考える、それによりどの場所でもすぐにボールを拾えるからである
すると、選手は常に1v1の状態になる、ここに固執すると1v1の強度が重要だ、という話しになる
均等に並べた時の戦術は基本的にショートパスサッカーになる
ジャンケンで言えばチョキ
これに対抗したのがジュビロが産んだN-BOX戦術
局所に人数を集める密集陣形を作ることでパスコースを切る事とプレスに行く距離を狭めたことによりパスサッカーを窒息させた
ジャンケンで言えばグー
これに対してサイドチェンジとカウンター/疑似カウンターを使うことで密集を回避して攻撃をするスタイルで対抗できる
ジャンケンで言えばパー
広く回すことで回避、カウンター攻撃が可能だが、その時は均等に配置し個の強いチョキがパーに勝つ
このように戦術の相性というものがあるが、ジュビロやサポーターはスタイルにこだわるのでジャンケンのように柔軟に切り替えることができない
結果、選択肢の無いジャンケンを続ける事になり、対処方法が分かるとそれ以降勝てなくなる
という状態に陥る
軸となる戦術+対抗策を封じる戦術、という2軸があれば
主軸戦術はチョキ + グー封じのパー という組み合わせを取ればよい
たった一つの手にこだわると対策されてお終い
チームを解体しても結局毎回たった1つの手だけしか出せないのならそのチームは永遠に優勝することはない
選択肢のあるジャンケンへの理解、がまずないと何もはじめられない