2021年9月19日日曜日

ストロングポイントを理解できないチーム

岡山は442のカウンターチーム
サイド2枚で361のジュビロのサイド攻撃は防ぐことが出来る。

361は中央のボックスと3バックを活かした堅い守りをメインにした戦術を使うべき。
中央が4枚のボックスなので制圧力が高くセカンドボールが取りやすい。

しかしこのフォーメーションのストロングポイントであるボックスの重要な2枚、ボランチが弱すぎる為にこのボックスが機能しない。

しかも問題なのは相手のストロングポイントであるサイド2枚に対して同数、それ以上の3枚を投入したために中央が弱いボランチ2枚になって同数でも負けの状態を作ってしまった事。

サイド2枚の442に対してサイド攻撃で突破する為に3枚を投入して自分達のストロングポイントを捨てた時点で良くない。

しかもボランチが守備の出来ない紙。

失点シーンは大津のオウンゴールだが、何故大津があの場所に居なければならなかったのかの方が問題。
通常ボランチがあそこをカバーするならわかる。

ハッキリ言ってボランチ2枚が全く機能していない+フォーメーションのストロングポイントを活かせていない+相手のフォーメーションのウィークポイントを攻めていない
というダメな部分を混ぜ合わせた結果があれ。
勝ち点2点を落とす結果。

442のストロングポイントは堅い守備と両サイド2枚の攻守のバランスの良さ。
全体的に隙が少ない。
しかし442は3ラインシステムなので前後左右の長いボールを入れて守備範囲を広くしてしまうとCH2枚という中央の弱さが露呈する。
もしくは3ラインシステムの為に4ラインシステムの3421とのかみ合わせで中盤2枚が4枚ボックスに制圧されるという状態になる。

ジュビロがやるべきだったのは、1トップのルキアン、WBの両サイドを使ったロングパスをCBから何回も供給し続けて全体を広く使う事。
すると3ラインの為に前後に開いてコンパクトを保てなくなる。そうなると中央ボックスがCH2枚を挟み込んで中央での勝負で勝てるの2シャドーのニア、ファーへの攻撃が通りやすくなる。
442は1ラインが4人なので片方のサイドに寄せてしまうと1ラインだけで見るとサイドに1枚、中央に3枚になってしまう。これが2列になるので片方のサイドに寄せるだけでは全く攻撃は通じない。両サイドに広角に散らさないと意味がない。
同時にトップへの放り込みで最終ラインと2列目とを分断することで3ラインの弱点のライン間のスペースを使うことが出来るようになる。

ジュビロには戦術を活かすための下ごしらえとなる戦略性の部分がなさ過ぎる。
ボランチにパサーが必要なのではなく、CBとGKにレジスタが必要なのだ。
後方から広角、遠距離のピンポイントのロングボールが出てくることでラインを下げてスペースを生み出せる。
前節の大井から小川へのロングボールのようにケアしなければ失点。ケアすればバイタルが空くという強制2択を突きつける攻撃戦術ができる。

もう一つはボランチの弱さによる対カウンター戦術がないこと。
ボランチは本来守備の要。ここが弱いとゲームが安定しない。
それは対カウンター時のボール奪取とカウンターに対する逆カウンターができないこと。

岡山のような堅守速攻のチームは押し込むと逆にピンチを招いてしまう。
相手がカウンターをスタートした時にボールを奪取して逆カウンターを狙うことで相手の裏を取りやすくなる。

基本的に遅攻自体が無駄な選択肢で、遅攻はあくまでオプションの戦術であるべき。体力や時間のマネジメントで遅らせることはあっても、これを基本戦術とするべきではない。
遠藤のように全力を出さない選手はそれだけ他の選手の負担になるだけ。
終盤体力があった方が強いというのも言い訳に過ぎない。
それは当たり前。
だから体力のある若手を中心にするべきでベテランといえども体力がなければポジションを与えるべきではない。

ポゼッションの要はボール奪取できる能力の高さ。ボール奪取できないポゼッションチームはカウンターされれば負ける。それではポゼッションの意味がない。

本来442のウィークポイントになる2CHをほぼフリーで縦パスを簡単に通させるボランチはチームの戦術としても問題だし相当足引っ張っているというのを自覚するべき。

そもそも監督が生涯サッカーを楽しめる為にはフィジカルよりテクニックと言ってしまっている時点で競技サッカー向きのチームじゃない。実業団でもシニアでもどこでも行ってくれ。

全力で相手を潰すつもりで試合できないんだからJ1優勝なんて冗談でも言えない。
何でこのチームが弱く勝てないのかって理由ははっきりしてるんだよ。
それを取り除かない限りは中位チーム以下で終わり。

J1上位チームでフィジカル無視するチームなんていないし出来るわけがない。
スポーツ=フィジカル。
ここから逃げている時点で終わってる。
勿論フィジカルあってのテクニックであり戦術。
フィジカルないのにテクニックと戦術を求めても上位の壁は絶対に破れない。
そういう部分が物凄い舐めてる。

相手の弱い場所は全力で潰しに行く。
それをやらない時点でプロとしては2流。

2021年9月14日火曜日

名波

弱いチームで361は悪手ではなかろうか。

まず3バック自体が難しい選択肢。

そしてサイドが1人ずつなのでこれも厳しい。

442か352か4231のような基本フォーメーションで守備重視にした方がいいのでは?

もしくは541のような守備重視からのカウンターとか。

361は中盤の厚さを利用するが中央に集まり過ぎているからロングボールやサイド攻撃に弱い。

中央支配でセカンドボール奪取にいいんだがそれ以外のビルドアップやサイドの守備面ではそのままの運用は難しい。361を基本フォーメーションとしても変形して対策しないといけない。

361自体が特殊フォーメーションだと思うので弱いチームでやるのはかなり難しい。

経験があるから採用しているのだろうがフォーメーションにはそれに必要な人材がマッチしないとフォーメーションが生かされない。

もうちょっと考えた方が良い。

2021年9月12日日曜日

遅攻のやり方

遅攻には遅攻なりの攻め方があるがジュビロはそれに向いた配置ではない。

遅攻の場合はWB/SBなど中盤後方の位置から中央へとアーリークロスを入れて高さで勝負するのが一つ。もう一つはミドルシュート。

無理してドリブル突破しようとすると厚い守備に潰されてカウンター起点になりやすい。ただし上手くつぶされるとFKやPKを得られる場合もあるので選択肢の一つとしてはあり。

サイドを深くドリブルでえぐってからのマイナスクロスに長身選手が飛び込んでヘッドというのもある。

サイド深くの場所だと3人でスペースを移動しながらパスで崩すというのもあるが時間と手間がかかる。またカットされると人数をかけた分背後のスペースが大きくリスクが大きくなる。

中央の長身選手へのクロスで個の強さを活かす。

中央がポストして逆サイドの走り込みに繋いで決める。442などの4バック3ライン相手だと中央で決めずに逆サイドに逃がしてから決めた方が決まりやすい。

4ラインタイプのフォーメーションは中央が3人か4人いるので中央のポストが難しくなる。

しかし遅攻の場合相手はリトリートするので幅を埋める為に4ラインから3ラインにシフトする。遅攻の攻撃時は相手を3ラインや2ラインにする為にサイドに開いて横に長い守備を強要する。

遅攻の場合はやはりWB/SBの役割がかなり重要になる。

ほぼゲームメイクはWB/SBが担うと言った方が良い。

ゴール正面にボールを集めると中央が厚くなってしまうのでやはりサイド同士のサイドチェンジが必須になる。

幅を広くとってどちらからでも中央にクロスを上げられるようにすること。

相手が両WB/SBについてサイドで上げさせない対応をしてくると中が空きやすくなるのでハーフスペースに走り込むインナーラップが効く。

WB/SBをフリーにすればアーリークロスをどんどん上げられる。抑えようとすれば中を縦に突破される。という選択肢を強要する。相手は両方を防ぐ為にボールサイドに守備をシフトして逆サイドを空けるのでこうなると高速サイドチェンジが効いてくる。

WB/SBはボールの逃がし所にもなるので安全な位置を常に保ちつつCBやGKとのパスコースが切られないように注意してポジションを取る必要がある。

名波が宮崎を重宝したのはWB/SBとしてのポジションやつなぎの部分。守備部分では個で勝てないのでCBのカバーありきだった。

服部のサイドチェンジやアーリークロスがイメージとしては良いかも。

服部は守備もできてフィードも良かった。ボランチ役をやりながらWB/SB役も出来たタイプ。

長身FWがいない場合はCBが上がってボランチが下がって入れ替わりCBを狙ったクロスを入れると背後から走り込んでくるCBにマークがつきにくいのでゴールしやすくなる。特にファー側の見えない位置から入ってくるといい。

サイドは1人より2人でどちらも高速クロッサーだといい。

どちらかが潰されてももう一人がサイドチェンジするなりクロスを入れるなりできればそれでよい。

442が一番わかりやすい。

サイドの前方は足が速ければ逆サイドからのクロスに走り込んであわせるだけというのもできる。

ドリブルする時はサイドから中央後方に向かってゴールと一定距離で走りながらマークを中央に集めてハーフスペースの守備を薄くすると背後からのオーバーラップした選手がノーマークでパスを受けてクロスを上げられるようになる。

サイドの前後が入れ替わってマークされている選手が囮になりながらマークされない選手にパスを渡して正確なクロスを入れさせることが出来ると得点しやすくなる。

遅攻は相手の守備の動かし方をよくよく考えないと難しい。

出来るだけサイドや前方に引き出しておく必要がある。

引き出した場所には守備が集まっているのでショートパスやドリブルで抜けようとするのは厳しくカウンター起点を作りやすくなってしまう。

なので素直にクロスを入れた方がより単純な攻めが出来る。

WB/SBが上がりきらずに中盤サイドでプレーできるとそれだけカウンターに対しても対応しやすい。その為にやはりサイドは2人体制の方が遅攻としてはやりやすい。


3331

3421のWボランチを守備専アンカーのみにしてもう一人トップ下に移動する。

3421だと中央のボックスが守備の大きな形の一つだが、3331はボックスを2つ作るイメージ。

中盤は左右のスペースを含めて一番広いエリアを守備しなければならないので出来るだけ均等に守備が可能になり全体の体力マネジメントにも寄与する。

中盤を3人x2列にすることでボックスのサイズをやや横に広く取ることが出来る。

中盤6人に囲まれる空間をプレッシングエリアとしてボール奪取する。

左右に広いのでサイドへのスライドプレス時も短い距離で済む。

2列目を3人にすることでサイド対応が2人でできる。

サイドがWBのみにならないので攻守の負担が分散される。

2列目左右がいることで高い位置で幅のある攻撃ができる。

左右が2列目3列目の前後関係ができるので縦の連携が容易になることと中央と左右の縦3ラインでつなぐルートができる。

左右が中を締めれば6人のボックスが出来るので厚い守備を作ることが出来る。

3人x2列なので3列目が中央を締める+2列目左右の5人の中盤での5バック的なライン守備を作ることが出来る。

2列目左右の中締めで6人ボックスと5人ラインを流動的に変化できる。

トップ下がいることで2列目の幅が取れるようになる。

5人ラインからの4人ボックス変形は3列目3人+トップ下の菱形ボックスを中央に作ることが出来る。

3331は名波監督時代の3151にも近い形になるがアンカーが孤立しないような形が望ましい。

3バック+アンカーだと中央は堅いが左右が薄くなってしまう。

3列目の左右が守備では3ボランチ的に動くことが大事。

3列目は守備メイン+攻撃サポート的な役割になる。

2列目左右はワイドを使って高い位置で攻撃の起点になる。

サイド攻撃によって相手のサイド攻撃を抑え込みたい。

左右の幅を広くとることで相手の守備を左右に広げて薄くする役割。

守備でサイドを押し込まれる場合は2列目左右がワイド、3列目左右がハーフスペースを埋めてボールサイドのスペースを潰し、中盤中央と逆サイド側がそのままスライドして中央に4人ボックスを作ることで中央のスペースも潰す。



攻撃時は中盤のボックスを広げることで中央と左右に広いエリアでボールをつなげることができる。

現在の守備トレンドは中央の密集で防いでカウンターという形なので密集を素早く回避する為の左右のルート+回避後の速攻の為の左右の前にアタッカーがいる事、の2つの条件を満たすことが出来る。

左右どちらも2列目3列目に人がいるので3列目左右にボールを散らすことができ、そのまま2列目左右への縦に繋いだ速攻が可能。

3列目左右を抑えに来て中央が薄くなるなら3列目左右から2列目中央のトップ下へと繋いで中央突破も狙える。

2列目左右にいることの大事な部分は3列目左右に入った所からサイドチェンジで高い位置への攻撃が可能な事。

これがWBのみだとサイドチェンジで攻撃された後のスペースを守備することがなくなるが3列目左右に人がいるので2列目左右は攻撃に専念できる。

3列目左右はWB/SBとボランチを合わせたような感じのプレーが必要。

攻守にサポート役ができるタイプが望ましい。

3列目の3人は2列目のアタッカーに繋げるためのパス回しが出来ることが必須でもある。

トップ下がいることで中央エリアへのパスが選択肢にもなるし、トップ下が散らすことでCFや2列目左右の飛び出しのサポートもできる。


今のジュビロの攻守の問題点はやはりWBの負担の大きさ。

一人で攻守の重要な部分を担い過ぎている。

それに対してボランチが機能不全なので中盤の3列目4人2列目2人を3列目3人2列目3人にしてバランスを調整した方が良い。

3列目3人の高さが変わらないので3列目左右のサイド対応、中央対応のどちらも可能になり中盤の守備が安定する。

Wボランチだと左右のスペースへのアクセスが非常に悪い。鈍足紙フィジカル地蔵がボランチにいても守備的に大きな意味がない。

ボランチが攻守に足枷になっているので中盤の再編成でボールをもっと大きく動かして相手を動かすことが大事になる。

WB一人だとサイドで縦に出せないのでワンテンポ遅れる。

結局遅攻の原因でもある。

いかに中盤の守備を回避して速攻で裏のスペースを突けるかが重要。


2021年9月11日土曜日

小川航基

ルキアンのカウンターのアシストをした。

小川航基自身はスペースとポジションのギャップを探すのが上手い。

なのでその視点を活かしてフィニッシュしていたのがFWとしての役割だったが、0トップに近い流動的なスタイルだとほぼ定位置でプレーしがちな小川航基には合わない。

中盤のゲームメーカーとしてプレーするとやはり面白いのかもしれない。

もちろんチャンスがあればトップ下から上がってフィニッシュを狙う。

小林祐希のようなトップ下でボールを受ける、散らすなどの役割が出来ると4231や3331の形が出来るかもしれない。もしくは352の2トップなど。

ゲームメーカーがトップ下で活躍できないのはボランチのフィジカル強化による部分が大きい。だからこそFWのポスト役の出来る人材をトップ下に入れることで新しいフィジカル重視のゲームメーカーを作ることが出来るかもしれない。

大津と小川航基はサイズもありポストができる。大津は単騎で縦に突破もできて縦意識の強さとカウンターや疑似カウンターで利きそう。

小川はスピードで大津に劣るがパスが出せそうなのでトップ下で左右や前後に散らしてフィニッシュに絡むような中盤と前線の中間の役割ができそう。

守備型ボランチにフィジカルで負けないでポスト出来たりボール保持できるのは今のサッカーからするとかなり脅威になる。その分相手のマークが中央に集まるのでサイドの選手がより攻撃的に行けるようになる。

ボランチに負けないとなるとボランチのゲームメイクを潰す事にもなるので攻守の要になる可能性が高い。

ジュビロのポゼッション遅攻スタイルだとFWとしての小川航基の強みは余り出てこない。

遅攻によってゴール前の守備はどんどん固くなってスペースもギャップも埋められてしまう。

むしろスペース、ギャップができるような長くて速いボール回しで守備を広げる方が向いている。

ショートパスを繋げて全体を押し上げる遅攻だとスペースやギャップが無くなる。

この点では名波時代の高橋祥平のようなCBで後方からパス供給できる人材が必要。

ボランチにパサーを入れるより守備の出来るCBから長いパスを入れることで全体を広げて戦う方が個の勝負が出来てジュビロの個の強みがより活きてくる。

ショートパスで中央をメインに戦うと個の弱いチームで簡単に守備されてしまう。

ピッチ全体を活かした長く広いパスとゲーム展開をする方がゲームメイカーも活きる。

まだまだチームのバランスの最適化はされていない。

複数得点

小川の裏抜けとルキアンの2発。

小川は大井?からの裏への走り込み。千葉が裏にスペースを作っているところにWBの小川が斜めに入り込んでの一発。

ルキアンは1対2のマークをされたがポストして逆サイドに繋ぎマークが外れたところで逆サイドから中央へと背後から入り込んでフィニッシュ

ボールサイドに守備が集まる逆を突く、常に守備の薄い場所を狙う。

ショートパス回して守備が厚くなってからシュートしても無駄。

パス回して守備が薄くなった場所を狙うどころかショートパス回して守備が厚くなってからシュート撃ってカウンター起点になる。

堅守速攻は堅い守備をする為に引いて守るだけでなく相手を引き出してゴール付近の守備を少なくする効果が重要。ポゼッション時でもゴール前に詰めるのではなく相手の守備を引き出して裏を狙う。

失点せずに大量得点するには相手を上手く引き出すゲーム展開を刷る事。

相手が攻める気を持つ、前から守る、という状態を作ることで背後が空きやすくなる。


2021年9月4日土曜日

結局カウンター

松本相手に0-4の大量得点。

ほとんどが相手を引き出した状態でのカウンター攻撃や疑似カウンター。

結局大量得点とるにはこれなんですよ。

ボール持ち過ぎて押し込み過ぎればシュート撃っても入りません。

やっと普通のやり方で大量得点取ったわ。

普段からそれやればいいだけなんだけどな。

遠藤がいるだけでそれが出来なくなるから大問題なんだよ。


ボックス+1

守備時に最終ラインは5バック、前5枚の形が少し変わった感じ。

ルキアン、大津大森の3枚+ボランチ2枚の2段が基本だが、ボールがサイドに寄った時に前3枚からサイドに流れて中央はボックス、サイドに1枚の形でボックス+1を作る。

これは5バックのWBが前に出ないでスペースを埋めたままで中盤でサイドのスペースを使わせない形。

WBが弱点となる3CBのサイドを空けないので安定した守備が構築できる。

中央もボックスが形成されているので横パスでサイドチェンジできずに後ろ戻さなければならず相手の攻撃の手が連続にならずに済む。